〜 カフェオレ屋台奮戦記 〜



風雲編:エピソード11 「屋台制作 その6」


『はぁはぁはぁ…ダイ…ダイ…ダイ…ダイ〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!』
 
疾走!激走!ラン・アニィ・ラン!
ダイからの『イタタタタ』コールを受けたボクは、ダイの断末魔のセリフ、
『こ、腰サポーターがゆ、緩い…エ、Sサイズにすれば良かった…ガクッ。』
にありったけの母性本能を揺さぶられ、HAC、マツキヨ、ドンキホーテとSサイズの腰サポーターを求めて、両手に買出しの紙袋をたらふくブラ下げたまま全力疾走・イン・ヨコハマ。
ヨレヨレになりながら走り回るコト数十分。
遂にローカルなドラッグ・ストアでSサイズの腰サポーターを発見→即購入→そしてダイの待つボクの実家へと直行。
ダイが寝込んでる弟の部屋までダダダダッと駆け上がると、
部屋のドアをモウレツな勢いで開けるなりツイスト・エン・シャウ!
『ダイ〜〜〜ッ!アー・ユー・オーケー?!』
そんなボクの目に飛び込んで来た光景がコチラ。
 

ムツゴロウに救助される前のアザラシの様にしおしおになって、うなだれて眠るダイを目の前にしたボクの母性はボカーンと大爆発!
 
「だいちゃ〜ん、大丈夫でちゅかぁ?」
「…う〜ん。(大丈夫なワケねぇだろ!見て分かんねぇのか!)
「Sサイズのサポ〜タ〜買って来てあげまちた!」
「…う〜ん。(遅いんだよ!ボケッ!)
「ついでにミスドでド〜ナツ買って来てあげまちたよ〜!」
「…う〜ん。(甘いモン嫌いだ!っつってんだろ!このアホンダラ!)
 
今ひとつ噛み合わない心の会話にウブなハートを痛めたボクは、なんとか心のキャッチボールを取り戻そうと、いきなりガサゴソ紙袋の中から買ってきたSサイズのサポーターを取り出すと、ニッコリ笑ってダイに献上。
無言でサポーターを受け取ったダイは、のそのそと起き上がると、こんな感じで装着。
 

「ね?ね?ダイちゃん、どう?ボクの買ってきたサポーター。」
「……チョット楽になったかも…ありがと。」
「ヨシッ!」(デストラーデ式ガッツポーズ付き)
 
『タイム・イズ・マネー』
そう。プレオープンを翌日に控えたボクらには、時間も金もナッシング!
ダイとのハートフルな会話に一安心したボクは、相変わらず痛々しい感じのダイに後ろ髪をひかれながらも、再びショッピング・ツアーへとゴー。
 
本日のマスト・バイは、『コーヒー豆』『取手付き紙コップ』『ハンコ』の3点。
一番肝心なコーヒー豆は、午前中に伊勢崎町にある南蛮屋で既に購入済み。
ボクの個人的な趣味と『カフェオレ』ってコトから、一番酸味の少なかったバリ・コーヒーをチョイス。
アフリカン・カフェオレなのに、豆はバリ産。屋台は横浜中華街。ザッツ・インターナショナル・スタイル!
次のボクのターゲットは『取手付き紙コップ』。
ダイのSサイズのサポーターを探して、ディスカウント・ストアなんかを走りまわってた時に一応要所要所でチェックしてたものの、『取手付き』はどこにも見当たらず、
『カフェオレはボウルで飲む習慣もあるし、最悪の場合おでん用のボウルでいっか。』
なんて、半ばヤケになってたボクは、横浜の最後の砦、東急ハンズ横浜店へと直行。
2階のパーティグッズ売り場まで、階段をダダダダっと駆け上がると、店内を物色。
そして、紙コップコーナーでついに幻の『取手付き紙コップ』発見!心の中の狂喜乱舞!
ところが、値札見てあんぐり&アングリー。
「た、た、た、高い…ナメてんのか!コラァッ!
紙コップ&フタで1コ30円という単価にビックリしたボクは、サイフの中を見てもっとビックリ!
まだ、買わなきゃなんないモノ一杯あるのに、ノーマニー寸前。で、慌ててダイに電話。
 
「明日のプレオープンさ、限定販売にしようと思うんだけど、何杯分用意したらいい?」
「そんなの、55杯に決まってんだろ!……イタタタタタ。
「なんで55杯なの?ゴー・ゴー・チキュウカフェってコト?それとも欽ちゃんネタ?」
「男・松井のホームラン王記念に決まってんだろ!……イタタタタタ。
「ぐぅ……」
 
ぐぅの音は出したものの、ベイスタ・ファンのボクにはさっぱり理解の出来ない理論展開にも 関わらず、ケガ人のゴリ押しで決まったカフェオレの限定販売数に渋々OKしたボクは、 『取手付き紙コップ』と『フタ』を結局合計60個づつお買い上げ。
その足で今度は階上のハンコ売場へ。ネクスト・ターゲットは『地球』形のスタンプ。
ただの真っ白い紙コップでも『地球』スタンプさえ押せば、格調、グレード共に大幅アップの期待大!
年末の広大なハンコ売場を物色すること20分、山と積まれたハンコの中に、 2001年の干支のヘビ、ドラえもん、ミッキーマウスの姿は嫌になる程見かけるものの、 『地球』のスタンプの影はどこにもナシ!
『ハイ!無いモノは作る。コレ基本。』
ってワケで、『地球』スタンプに固執して意地になったボクは、ハンコ売場を再度グルグル回って、 『地球』マークの原型になりそうな無地の丸型のスタンプ&アルファベットスタンプセットをお買い上げ。
 
目的のアイテムを無事に全てゲットしたボクはご満悦で自宅へゴー。
さっそく取り掛かったのが、今日の問題児『地球』スタンプ。
当然小さいスタンプを彫れるような便利グッズを持ってないボクの武器は、シャーペンの先。
シャーペンを握り締めて丸型スタンプと格闘すること十数分。
オーストラリアが異常にデカかったり、アジア大陸が無くなってたりと、問題山積みの『偽地球』スタンプが堂々完成。
『偽地球』スタンプの予想以上の早い出来上がりに気を良くしたボクは、『偽地球』スタンプと 『CHIKYU』アルファベットスタンプを60個の紙コップにペタペタとスタンピング。
 

あっと言う間に紙コップ全部にスタンプし終えると、今度は今日の最後の作業、 屋台の屋根の仕上げのために実家へとゴー。トゥー・ビジー!
屋台の屋根は、なんとなくアフリカンってコトで、バナナの葉を敷き詰めるハズが、バナナの葉の 入手ルートがさっぱり分からず、仕方なく園芸用の敷き藁に決定。
午後10時過ぎに実家に到着し、敷き藁を束ねて屋根にくくり付ける作業を一人で地味に続けるコト、約1時間。
不意に思い出した大問題にボクは思わずスクリーミン&シャウト!
 
「あ゙〜っ!!!ダイの代り探すの忘れてた!!!!」
 
危うしチキュウカフェ!プレオープン絶対絶命!






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